1匹の命をどう守る?「猫の防災対策」と在宅避難のすすめ
- とうふ先生(TOFU SENSEI)

- 7月30日
- 読了時間: 4分
<はじめに>
飼い主が不在の時に災害が起きたら
日本に住んでいる以上、いつどこで大きな地震や災害が起きてもおかしくありません。 スマートフォンの緊急地震速報が鳴るたび、真っ先に頭に浮かぶのは、家でお留守番をしている猫のことです。
「もし今、帰宅困難になったら?」「家具が倒れて怪我をしていないだろうか?」と、心配は尽きません。
<パート1>
部屋の安全性を極める
災害時に「自宅に留まって避難生活を送る(在宅避難)」ことが第一の選択肢になります。そのためには、家そのものが安全なシェルターでなければなりません。
1. 背の高い家具は置かない・徹底的に固定する
猫の安全を守るため、キャットタワー以外の背の高い家具(本棚や食器棚など)は猫のいる部屋には極力置かないようにします。置く場合でも、天井と床を突っ張るタイプで強力に固定し、「万が一倒れても猫の逃げ場(隙間)ができる配置」を計算しておくことが重要です。
2. 窓ガラスの飛散防止
地震で窓ガラスが割れると、肉球を怪我するだけでなく、パニックになった猫がそこから外へ脱走してしまう危険があります。すべての窓ガラスに「飛散防止フィルム」を貼っておくのは、猫の防災の基本中の基本です。
<パート2>
「ローリングストック」をどう管理するか
在宅避難において最も頭を悩ませるのが、水と食料、そして「トイレ」の確保です。 人間用の支援物資は数日で届き始めますが、ペット用の物資が避難所に届くのはかなり後回しになります。最低でも「2週間分」の備蓄が必要です。
(フードとお水の備蓄 )
普段から少し多めにストックを買い置きし、古いものから消費して使った分だけ買い足す「ローリングストック法」を徹底しましょう。ストレスで食欲が落ちた時のために、特別に美味しいおやつ(ちゅ〜るなど)も必須です。
(トイレ砂と防臭袋 )
災害時はゴミの回収がストップします。トイレが片付かないと、衛生環境が一気に悪化します。以前の記事でも紹介した「おからの猫砂」など、ニオイを強力に抑えてくれる砂を多めに備蓄し、さらに赤ちゃん用の「BOS防臭袋(驚異の防臭力で有名です)」を箱買いしておくことを強くお勧めします。
<パート3>
いざという時のための「クレートトレーニング」
在宅避難が基本とはいえ、家屋の倒壊の危険がある場合などは、どうしても外へ避難しなければならないケースもあります。
そんな緊急時に、パニックになって押し入れの奥に隠れてしまった猫を引っ張り出してキャリーバッグに入れるのは至難の業です。 普段から、キャリーバッグ(クレート)を部屋の隅に出しっぱなしにし、中にフカフカの毛布や好きなおもちゃを入れて「ここは安心で快適なお昼寝スポットだ」と認識させておきましょう。
「キャリーバッグ=動物病院に連れて行かれる怖い箱」というイメージを払拭しておくことが、いざという時に彼らの命を救う最大のカギになります。
<まとめ>
日々の「もしも」の想像が命を守る
防災対策は、考えれば考えるほど課題が多くて気が遠くなるかもしれません。リアルなシチュエーションを具体的に想像し、一つずつ対策を打っていくしかありません。
ご自宅の「猫用防災グッズ」の賞味期限チェックと、家具の固定状況の見直しをしてみてくださいね。

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