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猫の肉球について

猫の肉球(正式名称:蹠球/しょきゅう)は、その可愛らしい見た目(ぷにぷに感や「グミ」のような質感)から多くの人に愛されていますが、実は猫が生きていく上で不可欠な、驚くほど高性能な器官です。


【肉球のすごい役割(高性能なマルチツール)】

肉球は単なる飾りではなく、主に以下の5つの重要な機能を持っています。


<天然のクッション(衝撃吸収)>

高い場所から飛び降りた際、関節や骨にかかる衝撃を和らげます。脂肪と弾力性のある繊維組織でできています。


<消音器(ハンターの道具)

足音を消し、獲物に気づかれずに近づくためのサイレンサーの役割を果たします。


<滑り止めとブレーキ

全力で走ったり、急に方向転換したりする際、地面をしっかりグリップします。


<敏感なセンサー(触覚)

肉球には神経が集中しており、地面の振動、温度、質感などを敏感に感知します。これにより、暗闇でも障害物を避けたり、獲物の動きを察知したりできます。


<体温調節(発汗)

猫が汗をかくことができる唯一の場所です(鼻先を除く)。暑い時や緊張した時に汗をかき、気化熱で体温を下げたり、滑り止め効果を高めたりします。


【肉球の色と遺伝(毛柄との関係)】

  • ピンク: メラニン色素が少ない猫(白猫、白ベースのハチワレ、クリームなど)。

  • 黒・グレー: メラニン色素が多い猫(黒猫、キジトラ、ブルーなど)。

  • 斑(ミックス・あずき色): 三毛猫(キャリコ)やサビ猫(タートイズシェル)など、複数の毛色を持つ猫によく見られます。ピンクと黒が混ざったり、あずき色のような渋い色になったりします。


【肉球の構造と名前】

  • 前足(5個):

    • 指球(しきゅう):指の先の4個。

    • 掌球(しょうきゅう):中央の大きな1個。

    • 手根球(しゅこんきゅう):少し離れた手首側にある1個(これは滑り止めやブレーキ、木登りの補助に使われます)。

      (注:親指にあたる「狼爪(ろうそう)」の肉球を合わせると計6個ですが、地面には接しません)


  • 後足(4個):

    • 趾球(しきゅう):先の4個。

    • 足底球(そくていきゅう):中央の大きな1個。

      (後足には手根球にあたるものはありません)


【日常のケアと健康チェック】

肉球は非常にデリケートです。


<乾燥対策

特に冬場やシニア猫は乾燥して硬くなり、ひび割れることがあります。猫が舐めても安心なペット用保湿クリームを塗ってあげましょう。


<異物のチェック

散歩に行く猫や、室内でも何かを踏んでしまった場合、肉球の間にゴミやトゲが挟まっていないか確認します。


<怪我の確認

深く舐めすぎたり、室内での事故で切ってしまったりすることがあります。出血や赤みがないか定期的に見てあげてください。


愛らしい見た目に反し、肉球は猫の生活を支える超高性能な器官です。日頃のチェックは健康状態の異変に気づく大切なチャンス。ぷにぷにの癒やしを楽しみつつ、猫の足元を優しく守ってあげてください。




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